【秋の薬膳セミナー】潤いと中秋節と重陽の節句【聘珍樓】

DIARY

聘珍楼 薬膳セミナー

秋の薬膳セミナーに行ってきました。

冬に備え、秋のテーマは免疫について。
体を守る免疫力を中医学では【衛気(えき)】といい、外からの外邪の侵入を防ぐバリアの役割をしています。

体内のバリアの役割を果たすのは粘膜。

外側のバリアとなる衛気と内側のバリアとなる粘膜についての座学を受け、衛気を養うための薬膳料理と、体内のバリアとなる粘膜を潤わせる薬膳料理をいただきました。

料理

潤いを与える良質な脂質には豚バラ肉と鴨肉。
酸甘の味わいは白魚の梅飴炊き。

秋から壺蒸スープのベースは黒い烏骨鶏。

高麗人参を加工した紅参を中心に茶樹茸、白木耳、沙参、玉竹、大杏仁、ふかひれなど、体の奥から潤させる食材。

お魚料理は沖縄産のナポレオンフィッシュの蒸し物。

ナポレオンフィッシュは広東海鮮料理の最高級食材。
油脂分の少ない上質なたんぱく質の白身魚。

グリーンカールは中国の発酵食品である腐乳で炒めてアツアツの器の上に。

〆は黒担々麺。

たっぷりの花椒が使用されていて、口の中がスーッと潤います。

デザートはパパイア、梨、桃膠の糖水。

桃膠(桃胶)は桃の木の膠(にかわ)。

水で戻すとプルプルのゼリー状に。

平民の燕の巣とも呼ばれ、美肌ファンに根強い人気のある食材なんだとか。

お料理をいただく前に中医学についての説明や食材についての説明を聞いて食べると、一つ一つの食材が体にしっかり浸透するように感じます。

同じものを食べる場合でも、意識をしていただくと効果が異なる気がします。

中秋月餅と陳皮のプーアル茶

それから、中国文化の余興。

茶芸でお茶をいれていただき、9月下旬に過ぎた中秋節のお話と10月中旬の重陽の節句についてのお話を聞きながら、聘珍楼の中秋月餅とあわせて陳皮のプーアル茶をいただきました。

旧暦9月9日の重陽の節句。
2018年は10月17日だそうです。

季節の変化に応じていただく薬膳や節句はとても奥が深く、知れば知るほどに興味が湧きます。

薬膳セミナーで買ったもの

薬膳セミナーでいただくお料理の食材は家庭料理ではなかなか扱えないものも多いですが、今回も調味料を購入してきました。

スーパーでも買える食材を使い、美味しい調味料で味付けをして、家庭でも薬膳の考え方を取り入れた食卓を楽しみたいと思っています。

調味料の他にも手軽な薬膳茶と、茶芸でもいただいた陳皮のプーアル茶【柑普茶(がんぷちゃ)】と二種類の月餅を購入。

お茶やお菓子は文化を手軽に味わえるのがとてもいいです。

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